代表 金子の想い

失われた家業から学んだこと。それが、すべての出発点でした。

私がこのサービスを立ち上げるに至った背景には、実家の家業であるもやし屋での、私自身の経験があります。両親が営んでいたもやし屋は、地域に根ざした小さな事業でした。昭和43年に生まれた私は、自宅の敷地内に工場、倉庫、従業員の宿舎が併設された環境で育ちました。生活と仕事の境界がほとんどない空間で、従業員の方々は家族同然の存在でした。
しかし、父が引退するにあたり、事業は売却されることになり、買い手は買収から3年で廃業してしまいました。祖父の代から長年かけて築いてきた事業が、消えた瞬間です。家業の終焉は、言葉にできないほどの喪失感と無力感をもたらしました。家業とは、単に経営を受け継ぐこと以上に、人々の想いや関係性が詰まったものなのだと痛感した瞬間でした。
この経験を通じて、私は事業承継の本質に気づきました。事業は単なる利益追求の場ではなく、家族の思い、従業員との信頼、地域とのつながりが凝縮されたものです。それらをつないでいくことができなかった悔しさは、私の心に深く刻まれています。同じように、家業を守りたいと願いながらも、どのように継承すべきか悩んでいる経営者や後継者の支えになりたい。そう考えたことが、私たちのサービスの原点です。
私たちの目指すのは、単なる事業の継承ではなく、企業が持つ価値を次世代へと引き継ぎ、新たな形で成長させることです。親子間の対話を大切にし、経営理念や組織文化を共有することで、企業の根幹を守りながらイノベーションを生み出していきます。
事業承継は、単なる経営のバトンタッチではありません。それは、家族の絆を深め、企業が次のステージへ進むための大切な機会です。私たちの経験が、少しでも多くの家業の未来に貢献できることを願っています。あなたの大切な事業を、次の世代へと確実につなげるために、私たちと一緒に未来を築いていきましょう。
私たちは、事業承継を通じて、経営者が直面するさまざまな課題を解決し、次世代に希望をつなげるお手伝いをします。もやし屋での体験が教えてくれたのは、成功も失敗も含めたすべての経験が、次の世代への貴重な財産になるということです。私たちのサービスが、あなたの大切な事業に新たな可能性をもたらすことを、心から願っています。